ロールプレイは、一時的な現実を作る
教師と学生。知らない人同士の誘い。医師と患者。捕らえる人と捕らわれる人。上司と部下。ペットと飼い主。役柄があると、普段の生活では不可能に感じたり、望まなかったりする力関係、タブー、振る舞いを探れます。
大切なのは、感じられるほどには役割が本物であっても、そこから出る力を失うほど本物にはしないという区別です。
すべての台詞ではなく、設定の枠を話し合う
台本を作りすぎると、自然さが失われます。話し合いが足りなければ、本当に傷つくことがあります。大切な骨組みに合意しましょう。どんな役柄か、どの行為が可能か、使わない言葉は何か、身体的な強さはどこまでか、服を破ってよいか、セックスを含むか、何があれば直ちに役割を終えるか。
守ると決めた現実の話題は、守られたままにする
屈辱のシーンだからといって、生殖能力、身体のイメージ、トラウマ、人種、家族、仕事を侮辱してよいわけではありません。医療のロールプレイだからといって、本人が再体験に同意していない、現実の恐ろしかった医療体験を再現してよいわけでもありません。
役柄のどの部分が空想で、どの部分が本当の過去に触れるのかを尋ねてください。
衣装や環境が、心への働きの半分を担うこともある
照明、呼び方、服、小道具、音楽、家具の配置は、誰かが言葉を発する前から役割を伝えられます。空気を作ることで、絶えず芝居を続けなければという負担を減らしましょう。
役柄ごとに、少しだけ行動の決まりを作る
自分の役が何をするのかわかると、入りやすくなります。「目を合わせない」「私を先生と呼ぶ」「ドアのそばで待つ」「言葉では抵抗するが、身体では抵抗しない」「座るには許可を求める」などです。
台本を書かなくても、こうしたルールが枠組みを作ります。
CNCの要素を含むロールプレイには、現実の意思を伝える経路が必要
役柄として抵抗し、抗議し、「いや」と言うことになっているなら、別のセーフワードと、必要に応じて言葉を使わない合図を使ってください。支配する側には、どの抵抗が演技で、どれが本人の苦痛を意味するのかがわかる必要があります。
新しい参加者や場所を、突然持ち込まない
話し合った範囲の中なら、ロールプレイに驚きを含めてもかまいません。でも、一度も話していない参加者、人前での露出、録画、武器、性行為、大きなリスクを加える理由にはできません。
人前のロールプレイにも、第三者の境界線がある
人前で、ふたりだけにわかる支配を表すことは官能的になり得ます。でも、あからさまな性的行動、露出、見知らぬ人を屈辱の場面に巻き込むことは、同意や法律の境界を越えるかもしれません。空想はふたりのものであって、カフェにいる全員のものではありません。
役柄と関係を分けて振り返る
強いシーンのあとには、はっきり役割を終えてください。衣装を脱ぐ、本名を使う、照明を変える、首輪を外す、決めた終わりの言葉を言う、といった方法があります。
それから尋ねます。役柄として何を楽しんだか。本当の自分として何を楽しんだか。その答えは、同じとは限りません。
予想外の興奮が、あなたのあり方を書き換えるわけではない
役柄、ジェンダー、強制的な設定、タブーに興奮しても、その状況を現実に望んでいるとは限りません。空想は象徴的でも、大げさでも、矛盾していてもよいのです。
ロールプレイから欲求が見えることはあります。でも、それをその人の「本当の正体」を証明する法廷の証拠のように扱うべきではありません。
小道具は、象徴として説得力を持たせつつ、実用上は安全にする
衣装用の武器、医療器具、拘束具、制服は、シーンを強くすることがあります。現実味が官能的だからというだけで、本当に危険な道具を使わないでください。ふたりとも対処の仕方を知らない事故の可能性を持ち込まなくても、小道具で心理的な意味を作れます。
役を外れることを、自分たちに許す
笑う、留め具を確認する、説明を求める。そんなことではシーンは壊れません。現実の必要で中断してから役に戻るほうが、空想には現実が入れないふりをするより、安全で続けやすいことがよくあります。
どの台詞やしぐさに特に実感があったかを、シーンのあとに短く書いておくと、台本を長くしなくても、次のロールプレイにより深く入れます。
ふたりで話してみる
どの役柄や力関係に惹かれますか。空想だけにしておきたいものは何ですか。守るべき言葉や現実の話題は何ですか。どの程度の抵抗がシーンの一部ですか。「いや」が役の台詞であるとき、セーフワードは何を意味しますか。どうすれば役割を明確に終えられますか。そして衣装を脱いだあと、その体験は、あなたが何者かではなく、何を望むかについて何を教えてくれたでしょう。